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無駄なものなんて、ない。 ~文壇カフェ・たまご 第三話

   

第三話 無駄なものなんて、ない。

cafetama

こんにちは! 少しご無沙汰してました。
明けましておめでとうございます、ですね。今年も一年宜しくお願いします。
――いやぁ、実はお恥ずかしいことに、お正月ボケがまだ抜けきっていなくて。
もう年が明けてから一週間経ったんですねぇ……いやはや、時の流れは恐ろしい……。

そうそう。この間は、相談にのって頂いて有難うございました。
あれからまた雑談ノートにたくさんご意見を頂いて、本当に、百人いれば百通りの「本当に書きたいもの」があるんだなぁ、と感慨深い気持ちになりました。まぁ、それってよくよく考えてみれば至極当たり前のことなんですけどね。

え? 結局結論は出たのかって?
いやいや、とてもそんなことはできませんよ。
私に言えるのは、金子みすゞさんの言葉を借りるならば「みんな違って みんないい」ということでしょうか。
「逃げ」だとか言わないで下さいよ? 私、まだこの問題に明確な答えを出せるような大先生ではないんですから。

ただ、今回の議題を通して一つ感じたことがあります。
それは「できるだけたくさんの人の考えを知るべきだ」ということ。
ものの感じ方、考え方に制限なんて無い。
地球上の人口分だけこの世の中には「感性」があって、それに触れることは毎度毎度都合良くプラスにはならなくても、絶対にマイナスにはならないんだなって。そう思ったんです。

――うーん、確かに気分を害したり、燃える創作意欲に水を差される可能性も否めませんね。貴方の言うことも一理あります。
でも、それさえも小説や、登場人物の思考に「リアリティ」を感じさせる為の糧だって、そういう考え方はどうですか?

実はね、私、年末に近所で行われたある講演会に行ってきたんです。
議題は建築関連で、私はそのての専門家でも何でもなかったのだけれど、まぁ、無料だったのでね。そういう関係の仕事をしている知人に誘われて、ふらっと行ってみたんです。

結論からいうと、すごく、すごーく面白かった!
お話をして下さった先生がすごく講演慣れしている方で、私のような者にもわかりやすく議題を提示して下さってね。少しだけ建築に関して詳しくなったような、そんな気持ちになりました。
そこで思ったんですよ。
自分の今やっていることとは全然違う分野でも、人の知識を分けて頂くというのは、とても有意義なんだなぁ、って。

別に建築家の小説を今すぐ書きたいとか、そういうんじゃないんですよ。
ただ、この世の中にはたくさんの雑多な知識があって、その「混沌」こそが「リアル」なのではないかな、という話なんです。

先程登場した建築関係の仕事をしている知人は、村上春樹さんの小説をよく読むんですけどね。
「ここの用語が違う」とか、「ここで出てくる建築は実際には有り得ない」とか色々ぶつくさ言ってるんですよ。
でもね、彼曰く、「そこに少なからず基盤となる知識があって、どんな建築がその空間に存在しているか描写しようとすること」自体に意義があるらしいのです。

まぁ、確かにそうですよね。
何も描写がされていないより、「高いビルがそびえたっている」と書かれていた方が周りの風景が想像しやすいですし。

だから、書こうとしているものがミステリーだろうがファンタジーだろうが、この世の成り立ちを知ることは決して無駄ではないと思うんですよ。
貴方はどう思いますか?

ちなみに私は、早速別の方の講演会にも参加申し込みをしてきました。
今度は小説家の先生ですよ。今からすごくわくわくしています。
そこで思ったこと、感じたこと、よかったらまた聞いてくれますか?
こうしてお話していると、何だか自分の頭の中が整理されていくような感じがして、すごくいいんですよね。

ふふふ。勿論タダでとは言いませんよ。コーヒーの一杯くらい奢らせて下さい。
マスター、オーダーいいですか?
カフェモカと、――貴方は何にします?
……キャラメルマキアート。ここぞとばかりに一番値段が張るのできましたね。
いいでしょう。そのかわり、この後もたっぷりお話に付き合ってもらいますからね!

雑談ノート

「文壇カフェ・たまご」は小説家のたまごの憩いの場です。あなたの意見、感想、問題提起……勿論ただの世間話でも結構です。どうぞお気軽にメッセージを残していって下さい。すべてに目を通し、お返事させていただきます。徒川ニナ

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Comment

  1. 神山 備(こうやま たすく) より:

    ホント、人生には無駄ってないですよね。
    あ、申し遅れました。神山 備と申します。

    中学生で書き始めて以来、長い休みはありましたが、なんだかんだと言いながらアラフィフのこの歳までぼつぼつと書き続けております。

    で、「この歳で、ここを通ったから書けたんだなぁ」と思わされることがよくあります。

    昔、曾我廼家明蝶さんが映画で、
    『お笑いっちゅうんはな、己の身を削って人を笑わすんや』
    とおっしゃられたのですが、物書きもまたそんな風に自分の体験した悲喜こもごもを切り貼りして紡いでいくのかもしれません。

    では、キャラメルマキアートは大好物ですので、遠慮なくいただきます。
    ホント、体も心も温まる味ですね。

  2. 徒川ニナ より:

    神山さん、いらっしゃいませ。

    私もありました、長い休み。
    でも、やはり何があっても「書く」というところに戻ってくるってことは、やはり神山さんも、私も、そういうようにできているのでしょう。
    経験に基づいた言葉が非常に重いですね。
    人生の先輩として尊敬します。

    「ここを通ったから書けた」と感じることは、若輩者ながらたまにありますね。
    楽しいことばかりのこれまでではありませんでしたが、それも肥やしとなっているのならば、まぁいいか、という感じです。
    本当に「無駄なものなんて、ない。」ですよね。

    「己の身を削って人を笑わすんや」
    深い言葉ですね。
    確かに小説も同じかもしれません。
    辛かったことや悲しかったことも、作品として昇華できれば浮かばれるよなぁ、と思い、また今日も自分と向き合っています。

    甘いものは人の心を穏やかにしますね。
    温かいものも同じだと思います。
    あー、私も何かもう一杯頼もうかな!
    甘いのが飲みたい気分だから、ココアにします。
    ふふふ、一緒にここでこうやってまったりしながらカップを傾けるというのも、また乙なものですね。

    徒川 ニナ

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