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【たまごライター彩葉の挑戦】平安時代のことばで書きなさい

      2015/04/05

たまごライター彩葉の挑戦

様々な”難しそうなこと”に、たまごライター彩葉(いろは)さんが失敗を覚悟で挑戦し続けるコーナーです。

今回の挑戦状は、こちら。

『平安時代のことばで書きなさい。にわとり』

彩葉の解答

物語を書かむ

__人知れぬ 我が通い路の 関守は よひよひごとに うちも寝ななむ
あな、いとをかし。
僅かばかりの月の影が照らせしは、我が愛づること限りなき物語なりける。

我恋をせしは、物語の中の男なりき。

かの有名なる物語に出でてくるやむごとなき昔男。
好きになりし女の元にすむことあまたなるはさらなり、はては攫ってしまふその心。いと心にくし。
かたちけふなり。志いとあはれなり。
我もさる男に攫われたらいづれほど幸せならむかと思ひし。

我は籠の中の雀なり。
親に囲われ、外に出ることだにありがたきこと 。
さて、彼らが選びし男と結ばれることになるなり。
あな、かなし。
いと心苦し。

月をながめては文をながむ。文はしほたり。乾飯ならばほとびにけり。いとさうざうし。
伊勢のかの男が女を攫ひしも、かかる寂しげなる夜なりしならむや。
我を攫ってくるる人、未だ現れなし。

我が庵を囲む竹垣を見ゆ。
そこより垣間見て我を見つけてくるる男がゐせばよきを。

我思ふ。

この世の人ともおぼえぬほどのいとうるわしき男。
かの人が囁くのは愛の言葉なり。さて風のごとく私を攫ってしまふ。
いとなつかしきことかな。

ふと思いいたるところあり。
我思ふ。物語を書かむ。
後世には残らじけれど。我の思ひを記せし物語を書 かむ。

うつつのことわりには逆らえなし。
我のはかなき命は籠の中で終はりぬ。
後世では自由にはばたく鳥にならまほし。
されどその時まで待てぬ。なれば物語を書くなり。

物語は人の心を動かしながら、己の心も満たせりし。
いづれの人にも密かなる恋物語を書かむ。
拙くてもよし。かたほなりともよし。
斜めならぬ物語、我書きむ。

僅かばかり心おもしろし。
伊勢の和歌など唱えつつ、我はまた月をながむ。

さて、気が付く。
かの竹垣の向こう側より垣間見るあやしげなる男。
若紫のすり衣を着てはいぬか。
しのぶもぢりの歌を詠まん。

彩葉のあとがき

まさかこんな難易度の高い挑戦が来る とは思わなかったです!!
必死に古典単語帳めくりながら書きました。
さあ訳してみてください。昔の人が書いた古文ではなく、素人現代人があれこれ苦心して書いた割と滅茶苦茶な古文ですからまた難易度が高いはず。
訳すことが出来た方はコメント欄にでも書いてみてください。
誰も分からなかったらざっくりとしたあらすじは公開してみようかな……

ヒントになるかは分かりませんが……古典といえば私は伊勢物語が好きです。在原業平の後先考えない行動力や、素晴らしい和歌が大好きです。
東下りのかきつばたを頭に置いて即興で和歌を作るエピソードとか惚れ惚れしました。素敵すぎる!
今回使った冒頭の和歌も好き。それで納得しちゃう関守も好き。なんだか可愛くも思えてしまいます。

ってことで……書きましたよ、みなさん。頑張りましたよ。
ここまで難易度上がってしまうと次のお題が怖い……

でも負けません。たまごライターチャレンジャー枠(?)としてまだまだ頑張ります。
さてさて、次のお題は何かなー

たまごライター:彩葉
writer_iroha_100文字を書くことが生きがいの、未熟で未熟な小説家のたまご。新しいことにどんどん挑戦したい。依頼はいつでも受付中。現在は主に「pixiv」と「小説家になろう」にて小説を書いております。Twitter:@kotonoha_hutaba

挑戦状

次回の挑戦状は、こちら。

『超どんでん返しをキメなさい。にわとり』(3000文字)
*彩葉さんもここで内容を初めて知ります

新しい挑戦状も、随時募集いたします。この企画の記事にコメントをいただくか、Twitterでハッシュタグ #たまごライター彩葉に挑戦状 をつけてツイートしてください。採用させていただいた場合は、お名前も併記いたします。

彩葉さんの解答が公開されるタイミングで、次回の挑戦状の内容を発表いたします。

また、彩葉さんの解答に対する感想や、あなたなりの解答があれば、お気軽にコメントいただければ幸いです。

 - たまごライター彩葉の挑戦 ,

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Comment

  1. 匿名 より:

    ところどころわからないところは飛ばします
    私が愛したのは物語に出てくる人です

    かの有名な物語に出てくる貴族の男性
    あの人に攫われたら私はどんなに幸せだろう

    私は籠の中の鳥だ
    外に出られるだけでありがたい
    親に決められた人と結婚するのがとても悲しく 心苦しい

    伊勢のその人が女性を攫ったのもこんな風な寂しい夜だったが私を攫ってくれる人は未だに現れない

    私は庵を囲む竹垣を見る
    その隙間から私を見初めてくれる人がいることを願って

    私はこの世のものとは思えぬほど美しい男性を思った
    その人が囁くのは愛の言葉
    風のように私を攫ってゆく
    懐かしいことだ

    私は思いついた物語を書こうと
    後世には残らなくても、自分の思いを記そうと

    この世の理には逆らえない
    わたしの儚い命は籠の中で終わる
    来世では自由に羽ばたく鳥になりたいがその時まで待てないので物語を書こう

    物語は人の心を動かしながら、自分の心を満たす
    どんな人も密かに恋物語を書く
    拙くてもいい
    私は物語を書く

    伊勢の和歌を口ずさみながら私はまた月を眺める

    そして気がつく
    竹垣の向こうにいる怪しげな男
    若紫の着物を着ている
    恋の歌を詠む

    こんな感じで合ってますか?

  2. おおっ
    大体の流れは合っています!!
    分からないところは伊勢物語を参照、ですかね。
    通い路の関守、東下り、初冠のネタが出てきます。うまく引用できているかは謎!!!

    あと現代語と一緒でも意味が全然違う単語もあるのですよー
    難しいですね、本当に。

  3. じゃあ、そろそろ訳と解説書きこみます。
    改めて読みなおすと結構強引だったり間違っているところが多くて申し訳ないし恥ずかしいです……
    絶対に母校の古典の先生には読まれたくないやつですねー

    ◆  ◆  ◆

    (冒頭部分は伊勢物語中の『通い路の関守』に出てくる和歌。これを読んで主人公が興奮している)

    ああっ とっても面白い!
    僅かな月の明かりが照らすのは、私が限りなく愛している物語だ。
    (影=明かり 真逆の意味を持つってのは古典単語の罠だよね)

    私が恋をしているのは、物語の中の男の人だ。

    あの有名な物語に出てくる高貴な昔男
    (昔男とは伊勢物語に出てくる在原業平のこと。物語中では本名が出てこず、昔男と表記されていた)
     好きになった女の元へ何度も通うのはもちろんのこと、果てには攫ってしまうその心。とても心惹かれる。
    (住む=通う 心にくし=心惹かれる)

    容姿もかっこいい。志もとても心打たれる。
    私もそんな男に攫われたらどんなに幸せなのかと思う。

    私は籠の中の雀だ。
    親に閉じ込められ、外にも滅多に出られない。
    そうして、彼らが選んだ男と結婚することになるのだ。
    ああ、悔しい。
    とてもやりきれない。
    (さて=そうして 結構いろんな文に出てくる)

    月を眺めては文章を読む。文章は(涙で)濡れている。
    乾飯ならふやけていることだろう。
    (ここは、伊勢物語の『東下り』のワンシーンにかけてある。在原業平が読んだ和歌に感動した家臣たちが流した涙によって、乾飯……おにぎりを乾燥させたような感じのやつがふやけてしまう描写がある。この主人公は伊勢物語狂なので、そんな風にベタな例えをしている)

    とても悲しい。

    伊勢物語のあの男が女を攫った夜もこのような寂しげな夜であったのだろうか。
    私を攫ってくれる人は未だ現れない。

    私の家を囲む竹垣を見る。
    そこから垣間見をして私を見つけてくれる男がいればいいのに。

    私は思う。

    この世の人とは思えないほどのとてもかっこいい男。
    その人が囁くのは愛の言葉だ。そうして風のごとく私を攫ってしまう。
    とても心惹かれることだ。
    (なつかし=心惹かれる 懐かしい、じゃないよ。単なる妄想だからね)

    ふと、思いいたることがあった。
    私は思う。物語を書こう。
    後世には残らないだろうけれど。私の思いを記した物語を書こう。

    現世の道理には逆らえない。
    私のはかない命は籠の中で終わるのだろう。
    後世では自由にはばたく鳥になりたい。
    しかしその時までまてない。ならば物語を書こう。

    物語は人の心を動かしながら、自分の心も満たす。
    誰にも秘密な恋物語を書こう。
    拙くてもいい。未熟でもいい。
    ありきたりでない物語を、私は書こう。
    (斜めなり=ありきたりだ、並ひととおりだ)

    僅かに楽しくなってきた(って書きたかったけど助動詞間違っているし「心」も付けなくていいね。ごめんなさい)
    伊勢物語の和歌を口ずさみながら、私はまた月を眺めた。

    そうして、気が付く。
    あの竹垣の向こう側から垣間見をする不思議な男。

    若紫のすり衣を着てはいないだろうか。
    しのぶもぢずりの和歌(※本文中のは誤字でした。この『しのぶもぢずり』が正しい表記です)を詠もう!

    (伊勢物語の初冠に出てくる和歌をなぞらえている。作中において在原業平が垣間見をするシーンがあり、その時おくった和歌が「春日野の若紫のすり衣 しのぶの乱れ限り知られず」というもの。それに女の人が返した和歌が「みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに 乱れそめにし我ならなくに」というもの。つまり、相手が伊勢物語をなぞらえたそんな和歌を送ってきたら自分もそれに相応しい和歌を即座に返してやろうという妄想。完全に伊勢物語のヒロインになりきっている。これが伝わったらよかったなーって思ったけどかなり強引だったし、初冠にした意味がよく分からないし、最後の最後で誤字をするとは……あはははは)

    まあ、こんな感じです。ツッコミはご自由に……あの、その、できれば私の心が折れない範囲で……

コメントはお気軽に^^

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