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たまごNo.004 汐月夜空 インタビュー前編

      2014/11/25

今回ご紹介する小説家のたまごは、汐月夜空(しおつきよぞら)さんです。刹那系切な作家を目指し、作品の一部をご自身のブログで公開されています。明確な目標を持ち、忙しい仕事の合間を縫って執筆を続ける汐月さん。小説にかける意気込みを、たっぷりと語っていただきました。

プロフィール

004_shiotsuki

お名前:汐月夜空(しおつきよぞら)
性別:
生年月日:1989年05月01日
代表作品:『あなたのそばの』全48話の短編集
好きな小説家:辻村深月、西尾維新、紅玉いづき、乙一 etc.
好きな小説:辻村さんの『スロウハイツの神様』。自身もクリエイターでありたいと思えた一作。
執筆環境・ツール: Office Word、ブログ記入欄、最近はデジタルメモ『ポメラ』も利用
得意ジャンル:青春、恋愛、人生など 設定は過去、現代、未来、SF 身近な題材の短編小説が得意
twitter:@YozoraShiotsuki
自己紹介:初めまして。汐月夜空と申します。2020年までに兼業作家としてデビューできるようのんびりと活動中。『あなた』や『誰か』など、まだ見ぬ大切な人を想うことが多い妄想好きです。作風は、現実を愛せるような架空、誰にとっても身近な物語であることを意識しています。将来的に自作が読者の方にとってよりよい現実を考える手段の一つとなると嬉しいです。なんだか変なやつだと自分でも思いますが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
ホームページ:http://ameblo.jp/shiotsuki-yozora/
告知・宣伝など:ブログにて過去作がお読みいただけます。未熟ながらも心に響くものもあると思いますので、気が向いた時にでも立ち寄って読んでいただけると飛び上がるほど嬉しいです。また現在不定期連載中『ロスタイムガール』はまだまだこれからの作品ですので、よければどうぞ。

インタビュー前編

Q.汐月さんにも、サイト公開前からインタビューを快諾していただきました。どういうお気持ちでオファーを受けられたのでしょうか?

まずは、オファーありがとうございます。よくぞ素性の分からない私にお声掛けくださいましたという感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、質問の答えですが、自身の気持ちの中では好奇心と喜びが大きかったです。生まれてこの方、インタビューをされた経験というものがなかったので、それがどのようなものなのかという興味がありました。また、他人から見て自分がどのように思われているのか、何を聞きたいものなのかが分かるというのも魅力的でしたし、質問に対して答えを返すことで、自分の中の新たな気持ちに気付くこともあるだろうという思いもありました。

喜び、という点においては、表に出る活動としてはブログを書き連ねているだけの私が、小説家のたまごとして扱われているんだという事実と、この活動でインタビューとはどのようなものかが分かる、いつか作品に生かせるかもしれない、という思いからですね。日々新しいことを体験したいという思いが背景にあります。

Q.刹那系切な作家を目指しているとのことですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

小説には一般に起承転結があります。その中でも著者にとって最も書きたい部分は、転から結にかけて、クライマックスと呼ばれる部分だと思います。そこにアクションを持ってくるか、人情ドラマを持ってくるか、推理を持ってくるかが著者の個性であり、その小説のジャンルとなります。一方、読者は現実世界から起を経て小説世界に入り、大きな旅を終えた後に結をもって現実世界に戻ってきます。

私は特にジャンルにこだわりはありません。時間と根気さえ許せばいろんな作品を書いてみたいです。ただ、どの作品を書くにあたっても主題となるテーマに『刹那系切な』というのを置くことにしています。世の中には様々な小説があります。その中には読者の現実に介入するような、深い悲しみを与えたり、苦しみを与えるような作品もあります。それを好む読者も居ますが、それによってダメージを負う読者も居る。私もその性質で、辛い物語を読むと結で現実に戻りきれず、しばらく現実に馴染めなくなることがあります。なので、私はそれをしたくありません。きっかけといえばそれです。

私が書きたい物語は、現実に栞を挟むような物語です。例え小説の舞台が異世界であれなんであれ、読者に共感してもらい、最後は現実に何か感情や考えを持ち帰ってもらう。読み終わった時に『自分だったらどうするだろう』『キャラクターはこう言ってるけど、本当は違うんじゃないか』と自然と考えてもらえれば最高です。現実に実際に似たようなことが起きたときに、あの物語の結末はどうだったっけ、と思い返してくれたり、再度読み返して肯定であれ否定であれ自身の行動に反映してくれたりしたらこんなに嬉しいことはありません。

そのためのアクセントが、一瞬の切なさ、刹那系切なです。印象に残るワンシーン。読んでると思わず現実の誰かを愛しく思い、物語の結末をその人に重ねるような、そんな話を書きたいです。私は読者の方に私の小説を愛するよりも、現実の大切な誰かを愛していてほしい。フィクションではなく読者の現実に栞を挟むような、そんな効果を私は自身の小説に望んでいます。

Q.同じジャンルで、目標にしている又は憧れている小説家はいらっしゃいますか?

まったく同じジャンルの方は勉強不足のため知りませんが、目標としている小説家は辻村深月さんです。辻村さんは世界の構築の仕方が見事です。伏線の回収が美しい。キャラクターが生きている。9割の現実の中に1割のフィクションを混ぜ込んだようなリアルな物語は説得力があります。しかもそのフィクションは、もし自分がその立場に立ったらということを考えさせてくれます。私の理想よりも物語の力が遥かに強く影響力が大きいですが、その世界は衝撃的なのに読者に優しい。例えどれだけ作中の鞭で苦しまされても、最後の飴ですべてがどうでも良くなる。

読み終わった時に脳の中心が熱くなって、ぼーっとする。読後に熱に浮かされているような気持ちよさがあるんですよね。私の理想よりも遥かに先の場所に居る作家さんだと思います。その存在は私がこれから先すべてを費やしても追いつけないと思いますので、私は私の道を進んで、いつか遠くから辻村さんの居る山のてっぺんを観れたら良いなあと思います。私の山に誰が居るのかも分からないほど視野の狭い私ですが、まずはひたすらその山を登ってみようと思います。

Q.小説の中の切ないストーリーは、ご自身の経験が元になっているのでしょうか?

後編につづく

 - たまごにインタビュー

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