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たまごNo.008 沢村基 インタビュー前編

   

今回ご紹介する小説家のたまごは、沢村基(さわむらもとい)さんです。エブリスタが主催する第二回ノベリスタ大賞で、直木賞作家である石田衣良さん選考のもと、入賞した経験をお持ちです。公募で入賞するという貴重な経験について、お聞きしました。

プロフィール

008_motoi

お名前:沢村基(さわむらもとい)
性別:
生年月日:9月9日
代表作品:「遺留残像」「悲鳴のごとき産声を」「実験庭園の歩き方」
好きな小説家:夢野久作、松本清張、平岩弓枝、菊地秀行、アガサ・クリスティ、シルヴァスタイン、(絵本作家ですが、レオ・レオニ、五味太郎、佐々木マキ)
好きな小説:夢野久作「少女地獄」、遠藤周作「海と毒薬」、芥川龍之介「藪の中」、クリスティ「終りなき夜に生まれつく」、リンド・グレーン「ミオよ私のミオ」
執筆環境・ツール:主にノートパソコン(Word.テキストエディタ)。プロットはノート、ルーズリーフに手書き。確認、最終推敲はスマートフォンにて。
得意ジャンル:まだまだ模索中です。ファンタジー、SF、いろいろ手を出して自分を試しています。最近、長編BL(R18)書きました。
twitter:@motoiSawa
その他SNS:小説投稿サイト「E☆エブリスタ」では「沢村 基」(苗字と名前の間半角スペース)で検索してみてください。
自己紹介:エブリスタで執筆して一年になります。家族内の確執や親子虐待を扱った内容が多く、テーマ性の強い重い作品が多いです。誰でも楽しく読めるというものではないので普段あまり宣伝はしていませんが、一部の方には深く共感をいただいていて嬉しく思っております。今後も「声をあげることのできない人のかわりに声をあげるもの」を書き続けたいと願っております。
告知・宣伝など:エブリスタで近未来SF「実験庭園の歩き方」を連載中です。

先日、イスラム教国の戦士になろうとしていた青年のことがニュースになりましたが、雇用システムの壊れかけた日本でこのような展望を抱く人が現れるのはむしろ当然の流れであった気がします。国の借金である国債の発行残高が第二次世界大戦開戦当時のようにふくれあがってきている、というお話も聞きます。そして集団的自衛権容認の法案‥‥。

「これから始まる戦争の話をしよう。」
経済的落差の底辺に生まれついて「なんとか教育の機会を得て這い上がりたい」もしくは「まとまった資金を得て、夢を叶えたい」そう熱望する十代の子どもたちに、兵器実験に参加したら大金が得られる、という話があったら‥‥という物語です。

世界平和をとるのか、自分の夢を、将来をとるのか。恵まれた者と持たざる者は手をとりあえるのか。異質な者同士、心をつなぐことはできるのか。

派手なバトルものではありません。流行りの要素はありませんが、ぜひのぞいてみてください。

たまごNo.008 沢村基 インタビュー前編

Q.今さらになりますが、まずは、入賞おめでとうございます。また、インタビューのオファーも快く受けていただきありがとうございました。

ありがとうございます。作品から興味を持っていただいたとのこと、大変光栄で嬉しかったです。

Q.入賞した時の話ですが、運営からどのようにして連絡があったのでしょうか。

ノベリスタ大賞は、最終選考に残っても入賞しても個別に連絡は来ませんでした。サイトで発表されるだけなんです。交流のある他の書き手さんから「おめでとう」というコメントが入って、初めて発表を見て知りました。

Q.いきなりサイトで発表ですか、それはびっくりしますね。入賞を知った時の心境はいかがでしたか?

嬉しかったですよ。実は一回目も応募していたのですがその時は一次選考にも残れず、第二回は私にとってリベンジだったので喜びもひとしおでした。

ただ、最終選考に残った方々は、エブリスタでもファンがたくさんついた有名な書き手さんだったり、すでに商業出版で本を出しているセミプロの方だったりで、私がこの中に残っていていいのかドキドキしました。

Q.その入賞作品である『遺留残像』は、どのようなストーリーなのでしょうか。

女子高校生、絵里央は過去に遭ったつらい事件の記憶から、通学路の途中におぞましい残像を見るようになる。彼女が一緒に通学する親友は、すごく美人だが高圧的な態度の美弥(みや)。美弥は年上の男性とつきあっては相手を陥れるようなことばかりしていて、ふりまわされる絵里央は‥‥。

事件を忘れることができず、心を癒せないまま生きる絵里央に救いはあるのか。そして、美弥の行動の真意は‥‥。

Q.あらすじだけで、続きが気になってしまいますね。入賞できるという予感はありましたか?

応募した時点ではまったくありませんでした。とにかく、一次選考を突破したい、一歩前進したい、という気持ちでした。二次選考、最終選考に自分の作品が残っていった時は、急に読者が増えて、中には高く評価してくださる方もいらして、「少し自信を持ってもいいのだろうか」と思いました。

しかし他の候補作を読んでみると(サイト上に作品が公開されているので、選考途中で候補者の作品が読めるのです)皆さんそれぞれ、私にはない個性があって圧倒されました。

Q.いえいえ、客観的に見れば、沢村さんにもすばらしい個性があると思います。ところで応募にあたって、何か工夫したことや努力したことはありましたか?

まず、前回の受賞作品を読んでみました。その結果、自分が横書きの携帯小説独特の体裁を知らなかったことに気づき、改行、改ページ位置を工夫しました。文章についても、物語に入りやすい一人称にしました。

もう一つは、エブリスタは書き手同士の交流が活発なサイトで、ユーザー主催のイベントやサークルがあるのです。私は「レビュー機能を使ってお互いの向上のために厳しく批評しあう趣旨のサークル」に参加しています。この作品も、応募前にサークルのメンバーに「公募に出す作品だから、厳しくみてほしい」とレビューを募りました。

二名のメンバーがレビューを書いてくれたので、その意見をもとに修正作業を行いました。入賞に関しては、このお二人には頭があがりません。(笑)

Q.厳しい意見を言ってもらえる機会があることは、本当にありがたいですよね。それを受け入れて改善の努力をし続けた沢村さんも、すごいと思います。あとは、沢村さんなりに、受賞できたポイントはどこだったと思いますか?

(自分で思っているだけですが)個性、だと思います。エブリスタの既成の作品に、あまり似ているものがなかったからではないかと思っています。わかりやすいうけを狙わずに自分のこだわりを通したことが、今回はたまたま評価されたのだと思っています。

Q.石田衣良さんからは、どのようなコメントをもらいましたか?

後編へつづく

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