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たまごNo.002 徒川ニナ インタビュー後編

      2016/11/21

一人でも多くの人に小説を読んでもらうため、幅広く執筆活動をされている徒川さん。ウェブマガジンでのコラム執筆は、徒川さんにとっても大きな意味がありました。

たまごNo.002 徒川ニナ インタビュー後編

Q.小説家になるために、何か努力をしていることがあれば教えて下さい。

とにかく何かを発信し続ける!これはweb媒体で活動している人なら、誰しも意識しているところではあると思いますが。投稿サイトや、自サイト、Twitterなど、全てが自分を表現する「ツール」ですから。

少しでも多くの人に「徒川ニナ」を知ってもらおうという意識は常にもっています。要は出たがりなんですね(笑)そしてそのなかに一人でも、「こいつの小説読んでみっか」という奇特な方がいれば儲けものです。そのワンクリックをGETするのが、なかなか難しいんですけどね。

Q.ところで、twitterのプロフィールに、<音として綺麗な日本語を日々研究中。>とあります。音として綺麗な日本語とは、例えば具体的にどういうことでしょうか?

声に出して読んだ時淀みが無いこと、が私の中で一番大切です。感覚的なことなのでうまく言葉にできないんですが、音同士が喧嘩しちゃったり、離れすぎている気がしたら大体書き直しますね。多分もっと知識が豊富な方なら、「母音と子音が~」とか「韻の踏み方が~」とか言えるんでしょうけど、生憎無学なものですから。でも、自分の中で気持ちいいリズムがあって、それに合うように文章を書いているという感覚はありますね。

だから私にとって、「小説」は「音楽」にとてもよく似ています。自分や読者さんにとって「気持ちの良いメロディ」を奏でられたら、きっとそれが「音として綺麗な日本語」のベストアンサーではないかと。

Q.ウェブマガジンのコラムを拝見しましたが、軽快でノリのいい文章がとても読みやすかったです。それこそ、気持ちのいいメロディだなあと感じました。小説とコラムでは執筆の手法が異なると思うのですが、コラムの場合にはどんなことを気をつけて書いていますか?

わー! 有難うございます!!コラムやブログ、エッセイを書く時には、もう本当に、思い浮かんだ言葉を片っ端からタイピングしています。あんまり書き直したりはしないですね。頭の中の引き出しを整理整頓していくのに合わせて、自然と言葉が浮かんでくる、みたいな。でも、テーマは最初に明確に意識します。それがぶれちゃったら、多分ただの日記ですから。

そのテーマに帰結するまでにどうやって文章を運ぶかは、もう好き放題ですけどね。大体自分にとって書きやすい分量が決まっているので、何となく〇〇字書くと結論まで辿り着く、というとても乱暴なスタイルで書いています。それで何とかなっているのは、多分今までやってきたweb活動の賜物ですね。日記とかブログとか、多分腐るほど書いてましたから(笑)

Q.たとえばコラムやエッセイを書くことで、小説の執筆に何かいい影響を与えたりといったことはありましたか?

先ほども書いた通り、頭の中が整頓されるのが一番大きいですかね。もやもやっとしていた考えをまとめて吐き出すと、思考がとってもクリーンになりますから。小説を書く息抜きにエッセイを書いている、という部分もあると思います。ブログやエッセイに出てくるのは、いわば「素」の自分ですからね。

あとは、私の場合幸いにも「こいつの書くエッセイ面白いやん」と言って、そこをきっかけに「徒川ニナ」を知って下さる方もいるみたいですから。そういう意味では確実に糧になっていますね。

Q.興味本位でお聞きしますが、ウェブマガジンのコラムでは、徒川さんは恋愛の達人という立ち位置ですよね。プライベートでも実際に、順風満帆な恋愛経験をお持ちなのでしょうか?

今までお付き合いした男性は2人だけなので、全然経験豊富ではないです。でも、2人目の現在お付き合いしている彼とは3年半くらい続いていて、結婚の話も出ています。とにかくすごく趣味の合う人なんですよ。デートはもっぱら古本屋とゲーセンという(笑)肩の力の抜けたお付き合いですね。

そして私のこういう活動や夢に対してもすごく理解があるので、「恵まれているなぁ」と我ながら思います。修羅場を幾つもくぐり抜けた猛者ではないですが、だからこそ辿り着ける幸せもある、っていうのが持論ですね。

Q.すごいですね、さすがです。恋に悩める読者のために、今すぐできる恋愛力UPの秘訣があれば教えてあげて下さい。(笑)

うーん、なかなか難しいことですが、自分をちょっとずつ好きになってあげることでしょうか。卑屈になったり人を妬んだりすることは、気付かないうちに幸せを遠ざけてしまうと思います。素敵な恋人を見つけるには、別に美人である必要も、特別可愛くある必要もなくて、ポジティブにいつもニコニコしていれば、自然と人が集まってくるものなのですよね。まぁ、それがすごく難しいんですけど。

Q.今後の予定や、将来的に目指している目標などがあれば教えて下さい。

直近では、現在エントリー中の「ノベルジム大賞」の締切が迫っていますので、それに向けてひたすら推敲を繰り返すつもりです。その後も積極的に公募に取り組んでいこうと思っていますが、やはりweb小説とは切っても切れないご縁のようなので、定期的に何かを掲載していきたいですね。

また、静岡発のフリー小説マガジン「ニセカイ」(http://nisekai.jp/)との連携も、より強化していけたらと思っています。

Q.最後に、読者のみなさまに一言お願いします。

目立った受賞歴も無ければ、偉そうにしている割に恋愛の猛者なわけでもない。どっちつかずの中途半端な人間ですが、それが功を奏している部分もあると思っています。書き手の皆さん、お互い夢を諦めずに、ぐわしぐわしと食らいついてやりましょう。読み手の皆さん、「美しい文章」には人一倍のこだわりがあるつもりです。「暇で暇でしょうがねぇなー」と思ったら、是非一度読んでみて下さい。ぽちっとクリックして下さった方の中で一人でも「なかなかいいじゃん」と思ってくれる方がいらしたら、それほど嬉しいことはありません。

幸いここは世界を網羅するワールドワイドウェブですから、私達はその気になればいつでもオンラインで再会できます。「むむっ」と気になったら、是非「徒川ニナ」でgoogle検索してみて下さい。また皆さんにお会いできることを心待ちにしています。

インタビュー後記

管理人のにわとりです。

私の中で、徒川さんの代表作『転んで起きる星のもと』の中に出てくる、「死ななくても生きてけるよね」というフレーズがすごく印象に残っています。インタビューの中でも「小説は音楽に似ている」など、あちこちに面白いフレーズがちりばめられていました。

自分の辞書にないフレーズが出てくると、人は心地よい刺激を感じるものですが、徒川さんはそこをくすぐるのが上手なんだと思います。人によって”美しい日本語”の捉え方は違うのでしょうが、徒川さんが放つメロディーは、これからもきっと、多くの人に届いていくことでしょう。

ということで今回も、興味深いお話をたくさん伺うことが出来ました。

みなさんは、いかがでしたでしょうか?インタビューに関するご意見や感想があれば、お気軽にコメントください。

 - たまごにインタビュー

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Comment

  1. 黄色い鳳 より:

    システムとしては面白いですね。徒川さんが仰っている通り、ワナビやたまごはえてして努力を積む準備期間に居ますから、その段階で正にスポットライトを当てると言う発想が面白いと思いました。それに、ワナビやたまごはあらゆる場所で交流する反面、孤独な事も多い。何故って、自分の作品を見てもらえなければ、その価値すら付随しませんから。
    価値と言うのは人の評価ありきで付くものですので、やはりそう言う意味では孤独なのかもしれません。ですので、こういったチャンスは是非ともふえてほしいものです。

コメントはお気軽に^^

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