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【にわとリズム】99.9%と0.1%

   

たとえば、私も含めて小説家のたまごが書く文章なんていうのは、99.9%くらいは、既に他の誰かが書いてしまっています。(数字に根拠はないですが)

本当に誰も使ったことのない斬新すぎる造語でもない限り、その単語は辞書にのっているし、文法は国語の教科書にのっているか、世界のどこかですでに喋られている。

悲しいとか悔しいとか虚しいとか、「それを言っちゃあお終いだよ」な話だとは思いますが、でも、ちゃんと自覚しておくメリットは少しくらいあるはずなんです。

でないと、人より工夫したつもりになって、「私はこんなにも素敵なフレーズを思いついたんだよ!」「俺って天才じゃね?」なんて井の中の蛙のような勘違いを生み出しかねませんよね。

じゃあどこでオリジナリティを出すのかというと、たぶん、残りの0.1%しかない。冒頭の一文かもしれないし、ラストの1行かもしれない。クライマックスの主人公のセリフはもちろんだし、もしかしたら、まっしろな行間なのかもしれません。

それは、たったの0.1%なんだけれど、でも、されど、0.1%でもあって、小説を読んで後々まで記憶に残る文章というのは、1つの作品でせいぜい数行ということがほとんどなんじゃないでしょうか。

でもその1行が物語の全体の印象を決めるし、大げさに言えば残りの99.9%が伏線とも言えるし、そこが作者の狙い通りに読んでもらえたとしたら、小説家のたまご冥利にもつきるというものです。

物語の核となる1行に、その0.1%の部分に、どれだけ命を与えられるのか。それが最も難しいところであり、差がつくところではないでしょうか。

今日も、ムダ話にお付き合いいただきありがとうございます。というこんな話だって、世界中で10万回くらいは語られてるはず。

 - にわとリズム

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