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【たまコラム:文学賞で大賞をとる】第2回:最終選考会/あやまり堂

      2015/05/01

【たまコラム:文学賞で大賞をとる】第2回:最終選考会/あやまり堂

「九州さが大衆文学賞」受賞までの流れを書いてます。

4月29日(水)から、佐賀新聞紙上で「老虎の檻」の連載が始まります。全6回。佐賀県にお住まいの方がいれば、是非ご覧くださいー!
なお、あたくしは、読めません。あとでまとめて送ってくださるそうなので、それを楽しみにするばかりです……。

さて。

佐賀市内の「楊柳亭」という料亭で行われる最終選考会は、北方謙三先生の司会で進行するそうです。
北方先生といえば、ハードボイルドかつワイルドな印象がありますが、審査委員の中では一番年下ということもあって、たいへん丁寧に、森村先生、夏樹先生の意見をうまくまとめながら、進めて行かれるそうです。

審査委員長の森村先生は、御年80を超えていらっしゃいますが、たいへん飄々としていて、何でも、選考会へは、横浜のご自宅へ電車の切符を送ると、当日、リュックサックひとつ背負った恰好で、佐賀駅まで、ひょいとお越しになるのだそうです。
ただ、文学論となると鋭く、北方先生とけっこう激しくやりとりされるようです。
その厳しいやりとりの間、夏樹先生は、ふわふわしていらっしゃる模様。夏樹先生については、あとで書きます。

最終選考会は、事前の点数評価の低い順に行われます。
詳しくは、ネットにも掲載されている選考経緯の記事を読んでいただければと思いますが、例年、中位の作品、選考委員によって評価の分かれる作品について、議論が白熱する印象があります。
わたくしの小説は、全委員AもしくはAマイナス評価で、最初からもっとも点数高かったのですね。すばらしい。

なお、この選考経過を読むと、プロ編集者の目を突破して最終選考に残った作品でも、そうとうな辛口評価を受けて、あっさり沈没してしまうことがあって、怖ろしくもなります。
いずれにしても、この最終選考の結果、大賞である「笹沢左保賞」作品と、二番にあたる佳作、佐賀県内の投稿者から「奨励賞」が選ばれることになります。

選考会の後、結果について、最終候補の人たちに電話連絡が行きます。
電話は、ここで初めて鳴ります。
あたくしの場合は、当日の夜8時過ぎでした。
手紙による「最終選考に残りました」連絡の中で、「選考会のあとすぐに電話連絡するよ」とあったので、当日は夕方くらいから、ソワソワしっぱなしで、わけわからんことになりました。

電話口で結果を教えてもらい、そのまま取材。
このインタビュー取材をもとに、二週間後くらいの結果発表記事に「受賞者喜びの声」が掲載されます。
「喜びの声」については、事前チェックは無く、全部記者さんに丁寧に書いていただきました。

なお、この記事を書かれた記者さん(=受賞の電話連絡をいただいた方)も、一次選考で作品を読む担当者だったそうです。わたくしの作品の担当ではなかったようですが、いっぱい読んだと仰ってました。

インタビュー時に、「新聞に載せる写真を欲しい」と言われたので、指名手配犯みたいな写真を撮って、データでお送りしました。
現像したものを郵送しても良いそうなので、受賞を志している方は、プロに頼むとか、いずれにしても良い写真を用意しておくことをお勧めします……というのも、あたくしと奨励賞の佐嘉さんの写真は、「指名手配犯」だったのに、佳作の原さん(女性)は、ソファに腰掛けた素敵に優雅な写真だったので、何か、ああ敗けた、とか思ったからです。

大賞決定

選考会から2週間後くらいに、正式発表となります。
この間は、口外禁止です。

大賞決定の記事は、「九州さが」の場合、佐賀新聞の一面に(指名手配犯の)写真付きで記事が載り、さらに中ほどの見開き2ページに特集記事が出て、選考経過と、受賞者のコメントが、どでかく掲載されます。
この選考経過記事は、たいへん詳しく書かれてまして、担当の佐賀新聞編集部の方によれば、「これでもそうとう削りました」とのことですが、討論の様子が想像できる、すばらしい記事です。あたくしの小説に興味なくても、登竜門を目指す方が読めば、たいへん勉強になると思います。

第22回のものは有料記事になっていますが、ご希望の方にはコピーのPDF版をお送りしますので、あやまり堂までご連絡ください。また、以前の選考経過は、ウェブ上で簡単に読むことができますので、検索してみてください。
第22回のスケジュールは、だいたいこんな感じ。

2014年11月30日(日)……締切
2015年 2月17日(火)……最終候補作通知(落選通知)受領
2015年 2月23日(月)……最終選考会、結果連絡
2015年 3月 5日(金)……大賞決定(新聞掲載、情報解禁)
2015年 3月23日(月)……贈呈式(佐賀市内・ホテルニューオークラ)

2015年 4月17日(金)……佐賀新聞に特集記事
2015年 4月29日(水)……佐賀新聞紙上に連載(全6回)
2015年 6月22日(月)……小説NON7月号(祥伝社)に全文掲載

(つづく!)

たまコライター プロフィール

あやまり堂(あやまりどう)
tamako_001_ayamarido
長く小説新人賞一次落ち通知コレクターを続けてまいりましたが、このたび「老虎の檻」という歴史小説で、第22回九州さが大衆文学賞の大賞・笹沢左保賞をいただきました。働きながら大学院通学中。専門は日本史(キリシタン史)。twitter:@ayamarido

たまコラムとは

小説家のたまごが気になるテーマごとに、数回から十数回程度のコラムを、連載形式でお届けします。

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