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【執筆する時にあると便利なもの】『どこでも執筆』のすゝめ/徒川ニナ

      2014/12/09

コラム:執筆する時にあると便利なもの

たまごライター:徒川ニナ
writer_nina_1001987年生まれの静岡県民。自分の書いた文章を一人でも多くの人に読んでもらうべく活動中です。守備範囲は純文学からラノベまで浅く広く。時にエッセイも嗜みます。音として美しい日本語を日々研究中。Twitter:@adagawa_n

 

『どこでも執筆』のすゝめ

キーボード

私は今仕事をしていないので自宅に居ることが多いのだけれど、それでも日の三分の一ほどを違う場所で過ごす。自転車で十五分の距離にある恋人の家だ。彼が仕事から帰宅する前に家に行き、夕飯を作り、たまに洗濯をしたりと雑用をこなす。今ではそこが私の第二の家のようなものだ。
「俺がいない間は好きに使っていいよ」という言葉に甘えて、彼の部屋にある立派なデスクトップPCを私の執筆用マシンとしても使わせてもらっている。雑用の合間に小説を書いたりエッセイをまとめたりできるので非常に便利だ。データは全てcloudで共有しているので何の問題も無い。最近、こういう風に「思いついた時にどんな場所でも書ける工夫」というのが、私のような無精者にはとても大切なのだということを痛感している。
去年の末くらいに意を決して購入したsurface RT2(Microsoft社製のタブレットだ。勿論wordもインストール済み)は、個人用PCをもたない私にとって非常に有用なツールになったのだけれど、いつでもどこでも持ち運ぶにはちょっと重すぎた。「ああ、今持ってたら書けるのになぁ」ということを何度か経験して、私はもう少し手軽に持ち運ぶことのできる執筆ツールを模索し始める。
そんな折に出会ったのが、Bluetoothでiphoneと接続することのできる携帯用折り畳みキーボードだ。アウトレット品ということで、本来は1万円以上するものが5000円程になっていた。悩んだ末に店員のお姉さんの笑顔におされ購入。それが自分の目的にぴたりと寄り添うものであったので、今ではとても満足している。
「ニナはいつでも書けるようにしてなくちゃ駄目だよ」
私の夢に理解のある恋人は以前からそう言っていた。私も全くもって同感である。けれどその言葉は何も、「いついかなる時でも暇さえあったらとにかく書け!」と言っているわけではないのだ。
小説を書いたことのある人なら経験があると思うけれど、「筆がのる時」「のらない時」というのはどうしたって存在する。「今日は一日フリーだから書くぞー!」と思ってPCに向かっているのに一文字も書けなかったり、逆に猛烈に忙しいのに次から次へとアイディアが湧いて来たりとか、そういうことだ。
「筆がのっている時」を逃すのは、小説を書く身としては何としても避けたいところだ。その時私はカフェにいるかもしれない。スーパーで買い物をしているかもしれない。それは誰にもわからない。わかりようがないのだ。
だから私は、携帯用のキーボードをいつも鞄に入れている。斜め掛けの小さなバッグには丁度いいサイズだ。ミッフィーちゃんのエコバッグの横で、それは出番に備えて万全の態勢で私を待っていてくれる。
重ねて言うが、大切なのは「全ての時間を執筆に費やす!」というスパルタな姿勢ではない。「できそうな時があったら、それをきちんと使ってやる」。そういうおばあちゃんみたいな勿体ない精神だ。
私の友人はたまに近所のカフェへポメラ(小型のデジタルメモ)を持ち込んで執筆をしているらしい。試験勉強のようなもので、外の方が捗る時というのが存在するのだという。それに関しては私も全く同感で、たまにいそいそとタリーズやスターバックスに出かけては、コーヒー片手にキーを叩いてみたりする。これが意外にいい気分転換になるのだ。
別にメーカーの回し者ではないけれど、今は外での執筆に特化したツールが山ほど売り出されている。スマートフォンを持っている人も多いだろうから、それらを組み合わせれば可能性は無限大だ。活用しない手は無いだろう。
大切なのは「タイミングを逃さないこと」。波を乗りこなすには、いつの時代もそれ相応の備えが必要だ。そして必ずその波にのってやるのだという気概も、同じくらい大切だろう。ビッグウエーブがやってくるのは、今かもしれない。明日かもしれないし、昨日だった可能性もあるだろう。
そう考えるとソワソワしてきたというそこの貴方、この機会に、『どこでも執筆』を始めてみてはどうだろうか? いざとなったらどこに居てもペンという武器で戦うことができるという安心感は何物にもかえ難い。そこから生まれたリラックスにより更に執筆が捗る、というプラスのスパイラルを期待しながら、私は今日も斜め掛けバッグに夢と希望を詰め込んで、颯爽と自転車をこぎ出すのである。

※徒川ニナさんが使用しているのはこちらのキーボードです↓

 - 執筆する時にあると便利なもの

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Comment

  1. aza/あざ より:

    ELECOM製の、別のものですが私もスマートフォン用に買って持ってます。今はジェスチャー入力と言うかパネルに慣れてしまったのと執筆専用のPCを買ってしまったのであまり使っていませんが結構使い心地良いですよね。

コメントはお気軽に^^

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