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【小説を書いてみたいと思っている君へ】プロット/彩葉

      2014/12/09

コラム:小説を書いてみたいと思っている君へ

たまごライター:彩葉
writer_iroha_100文字を書くことが生きがいの、未熟で未熟な小説家のたまご。新しいことにどんどん挑戦したい。依頼はいつでも受付中。現在は主に「pixiv」と「小説家になろう」にて小説を書いております。Twitter:@kotonoha_hutaba

 

プロット/彩葉

小説は書きたいという意欲さえあれば誰にでも書くことができる。

と、書き始めてしまうと元も子もないように思えるが、実際ただ書くだけならば難しいことは何もない。躊躇う必要なんてない。自分の中で沸き起こった想像を、文字にして表すだけでいい。

そこからより伝わるように、より面白く、と考え始めると途端に難易度は上がる。高みを求めて、終わることの無い挑戦が始まる。このサイトで例えるならばたまごの殻を突き破るための修練がはじまる。

それにおいては本当に個人の努力次第だ。こつなんて自分で見つけるしかない。私も日々試行錯誤を繰り返している。故に、大したアドバイスなどすることができない。

ただ、書き始めても最後まで続かないという声を聞くことがある。ネット上で見ていても、話の途中で更新されなくなった小説をいくつか見たことがある。そこで小説を、特に中編、長編小説を最後まで書ききるコツ……というより私の普段行っていることを書こうと思う。

私は大抵小説を書く前にプロットを書く。プロット……と自分では呼んではいるものの、実際そこまでしっかりしたものではなく、話の筋書きのみを記している訳でもない。響きの良さを好んでいるだけだ。落書き帳、と捉えてもらってもいい。

プロットには、話の大まかな流れ、登場人物、背景設定などを次々と書きこんでいく。

書く順序はない。物語の設定から浮かぶこともあればオチから浮かぶこともある。書いてみたい登場人物が浮かび上がることもあれば、ピンポイントで一つの事件だけふと浮かぶこともある。

好きなところから、次第に広げて全体を形作っていく。一枚である必要もない。きれいに書く必要もない。書きたいと思ったポイントを強調し不恰好なものになるくらいが好ましい。

筋書きは起承転結に沿う必要はない。象徴的な出来事。書きたい台詞、心情。単語を羅列させながら好きなように書いていく。実際執筆に移ったときに順序を変えたくなったり付け加えたくなったり伏線を張りたくなったりする。そうした時には躊躇わず直せばいい。話のオチは考えずに書く、という人を聞いたことがあるが、そうすると伏線が張りにくい上に、途中で飽きてしまう原因にもなる。書きたい気持ちがはやるのは分かるが、ぼんやりとでもいいので筋書きを決めておくことは大切だ。

次に登場人物。これも困る人が多いようだ。他の作品とどことなく似たようなキャラになってしまう、没個性的になってしまう、という言葉を聞く。

私は、そこにこだわる必要はないと考える。他作品と多少被っていても、あまり個性的でなくともいい。世界観やその人物の生きてきた環境が違えばおのずとオリジナルのキャラクターになるのだ。

それでも納得いかない方は知り合いや友人を何人か思い出してほしい。そしてその一人一人の性格を口にしてほしい。きっとどこにでもいるような性格になってしまうはずだ。しかし彼らはやはり彼らだとあなたは思うだろう。人間関係、所属、生活環境、言葉遣い、外見。その人をその人たらしめることは何も性格だけではない。どこにでもいるような性格になっても悩むことはない。むしろその人物が生きてきた世界観にピントを当てるべきだ。

抱える過去、痛み、悩みはその人物をより深くする重要な調味料になる。そのようにしてプロットを埋めてゆく。必要であれば絵を描いたり記号を使っても構わない。

私は出来上がったプロットを机の端に置いて執筆を行う。書き上げたところには横線を引いて消したり、ふと思い立って文字を付け加えてみたり。そうしているうちに、小説は書きあがってゆく。

決して簡単な道ではないが、道標がすぐ近くに用意されている方が幾分か気持ちが楽になるのではないだろうか。

そしてもう一つ。煮詰まったら無理に書こうとしないこと。筆が乗らないのに必死に書こうとしていても辛い思いをしたり飽きたりしてしまうだけ。何も浮かばない時はあえて執筆のことは忘れて違うことをする。一日二日間を空けると、また続きを書きたくなったりアイデアが浮かんだりする。

どんなに綿密なプロットを作り上げても漏れは存在するし釈然としない時はある。無理に書こうとして小説を嫌いになるようなことだけは、どうかないようにしてほしい。

これはおそらく小説を書く者なら大抵がやっていることであり、このようなことがアドバイスになるのか分からないが、これが私のメッセージだ。

至らないことばかりの私だが、文字を書くことを仕事にするのを目指し勤しんでいる。こんな私を見て「この人にできるなら自分も……」と思っていただいても構わない。

多くの小説家のたまごが生まれることを私は願っている。

 - 小説を書いてみたいと思っている君へ ,

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