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【たまごライターおすすめの小説】いつかに置いてきた夏/紗倉凜子

      2015/03/07

【たまごライターおすすめの小説】いつかに置いてきた夏/紗倉凜子

今回私がオススメする小説は

「夏を拾いに」
著:森浩美
2009年7月5日第1刷発行
発行:株式会社双葉社

です。

今は少し季節が違うので、もう少し経って春から夏になるにかけて読むのが、夏の情景をイメージしやすくてオススメです。

また、この小説で使われている日本語はとても正しく読みやすく、有名私立中学入試に多数出題されています。本サイト、小説家のたまごさんの読者層がどのくらいの方々なのか全く予想がつきませんが、もし小学生の方がいたら読んで損はない一冊ですし、それ以上の方でもまた違った目線から楽しめる一冊だと思います。

では、前置きはこのくらいにしまして……

あらすじは、小学5年生の仲良し3人組と転校生の4人が、夏休みに不発弾を探すというもの。しばしば日本版「スタンドバイミー」などと言われます。

夏の爽やかストーリーなのですが、これは父親が自分の子供時代の出来事を自分の息子に語っているという設定で進んでいきます。

そこも踏まえて読むと、また、別の面白さもあるかもしれません。

この本を読んでまず最初に私が持った感想はただ一つ、「こんな小学生時代が送りたかった」。

私が送ってみたかった、送れなかった夏がそこにあったのです。今から取り返そうとしても決して出来ない、夏が。

そんな夏を送ってきた人は、懐かしい目線で。そんな夏を送りたかった人は、そんな夏を垣間見に。

そこにはきっと、現代に生きる我々がいつかに、どこかに置いてきた夏があるはずです。

あとがき

今回は初めての小説の紹介ということでしたが、まず、なにをオススメするかからとても迷いました。

候補が3冊ほどあったのです。

その中から季節外れであるにも関わらずこの小説を選んだのは、昭和の夏の情景を活き活きと鮮明に描いたこの小説が、私に「初心忘るべからず」ということを語りかけている気がしたからです。

「初心忘るべからず」は、ここ数ヶ月の私の学業や部活、趣味においてのテーマなので、本棚の奥から引っ張り出して試験週間であるにも関わらず読んでしまうほど、私にとってとても旬な1冊です。

私は、例え作者の意図にその主題が含まれていてもいなくても、読み手が作者の書いた文章から作者の世界を垣間見ることで何かを感じたのなら、読み手にとってのその小説の主題はそれで良いと考えます。

様々な捉え方も出来、純粋な楽しみ方も出来る作品だと思うので、ぜひぜひ、読んでみてください。

では、今日はこの辺で。

たまごライター

たまごライター:紗倉凜子
writer_sakura_100小説家を目指すたまごライター、紗倉凜子(さくらりんこ)。現役中学生として、学校生活と両立させつつ頑張っています!今の私にしか書けないことを、より印象的に、より私らしく。@NovUrban

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