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【本業と執筆の両立】その気になれば、二兎を追うものは三兎をも得る/八湊真央

   

【本業と執筆の両立】その気になれば、二兎を追うものは三兎をも得る/八湊真央

私は現在、本職で人事採用業務を、副職としてフリーライターの仕事を持っている。
最近は仕事の受注により双方の比率が時として変りつつあるが、取り急ぎこの状態で生活をしている。

ちなみに本職の人事採用業務は、別にデスクワークオンリーというわけではない。
外部との打ち合わせや、面接会の設定・会場手配、そして出張しての面接会対応。
入社希望者への面接・研修も随時行うし、その他事務に関する処理や書類作成なども当然行う。
先月も月に三度、他県へ出張があった。

それに加え、現在はフリーライターとして活動をしているため、本職が終了後、家に帰ってすぐ執筆…としたいところだが、残念ながらそういうわけにはいかない。
家に帰れば私は「母親」であり「妻」である。皆の食事も作るし掃除洗濯もするし、あまつさえ子供が幼稚園に何かを持って行かなくてはいけない、となったらそこから裁縫だってする。
なので、フリーライターとして活動するのは、子供を寝かしつけた20時以降、ということになる。
そこから仕事用の原稿執筆、その合間に自分が書き進めている小説の続き、などなど…気がつけば日付が変わっているし、仕事の状況によっては、ほぼ完徹の状態で翌日に突入する場合もない訳ではない。

以前体調が悪かったとき、医者に「命を削るか、仕事を減らすか」と言われたことがある。
とりあえずその時は笑顔?と気力で何とか乗り切ったけれど、またいずれはそのような選択をする時が来るかもしれない。

とはいえ、現在もなんとかそれらが全て回っているのは、ひとえに周りの協力があるから、他ならない。

私が県外出張する時や、残業でどうしても遅くなりそうなときは近くの実家に住む母が来てくれて子供や旦那の食事を作ってくれる。
夜中トイレに起きた息子が、リビングで作業をしている私を見て、「まま、がんばって」と言ってくれたこともあった。
休日に打ち合わせが入った時は、旦那が「家は大丈夫だから、ついでに少しのんびりしてきなよ」と、気を使わないように声をかけてくれる。
締切が近くてキリキリしている時は、職場の上司が、「おう、今日は早く上がれそうだからそっちに専念しろよ!」と、本職の方を調整して助けてくれる時もある。

執筆、という作業自体は孤独との戦いだけれど、そうやって専念してその作業に集中できるのは、周りの協力があるからこそだ。

本職を辞めても、正直経済的には全く困らないし、家の事とライター業に集中すると思えば、良いのかもしれない。
ただ、家に籠って外部と何の接触しないままで物書きをすることは、世界を狭くしてしまう気がしてそれはそれで抵抗があるし、それに私自身が、そう言うタイプではない。

やるからには…周りに協力してもらってはいるけれど…どれもきちんとした形で遂行したい。

二兎を追うものは一兎をも得ずではなく、二兎も、三兎をも追いたい。
職場の上司も言っていたが、人間、そうであれと。私もそう思う。全く人間は欲深い。

ただ、そのようなハングリーな気持ちがなければ、いくつものことを両立させていくのは難しい。
コミュニケーションも自分で取らず、ただ待っているだけで全てが自分の想い通りになるほど世の中、そんなに甘くないのだ。

やりたい、したい、欲しい、なんとかしたい…そう思ったら、自分が出来る最大限の努力を費やす。
時に何もかもが上手くいかなくて、投げ出したくなる時は、ある。
でもその時自分にまず問うのだ。「やるべきこと、出来ることは本当にすべてやったのか?」と。
出来るべきことをやらずに、出来ないことだけを嘆く…それでは、上手くいくはずがないからだ。
若い頃に実体験でそういうことが何度もあったので、無駄に歳だけ重ねた今、その経験だけは活かしたいと、思っている。
あとは、周りの協力が得られれば本当に、有難い。そういう感謝の気持ちも忘れてはいけない。

いつかそんな皆に恩返しがしたいと思っているが、きっとそれは、私の小説が本当の意味で世に出た時や、「こんな本が出来たよ!」と胸を張って彼らに贈ることが出来た時なのかもしれない。
その日を迎えられるよう、とにかく今は頑張るしかない。
それが私の選んだ道なのだから…そう思って、今もこうしてこのコラムを書いているのである。

あとがき

生活のスタイルや両立の方法は人それぞれですが、やはり周りの協力があるとより両立はしやすいと思います。
そして、いつ何時もそれに対しての感謝は忘れてはいけないと思うのです。

専業でも兼業でも、時間があってもなくても、その限られた時間でどのように活動するかは、結局その人の采配次第であり、環境次第であるという事かもしれません。

たまごライター プロフィール

たまごライター:八湊真央
writer_mao_100静岡県在住の、会社員兼一児の母兼フリーライター。ライターのお仕事ではコラムを中心に書いています。その他、中学生の頃から小説も書いています。現在、オリジナル小説を「pixiv」「小説家になろう」にて掲載中。フォロー大歓迎。二次創作サイトは「Cloud9+cafe*」。Twitter:@n_wing0224

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