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【スランプの抜け出し方】新陳代謝、しませんか?/徒川ニナ

      2015/02/18

【スランプの抜け出し方】新陳代謝、しませんか?/徒川ニナ

「自分、今スランプだわー」と感じる基準は人それぞれ違うと思う。
プロットが浮かばない、本文が書けない、キャラがうまく動いてくれない、等々。
それぞれの悩みに対してそれぞれの解消法があるに違いないと思っていたのは昔の話だ。今はもう、何というか諦めている。

それは決して悪い意味では無い。
「今日は書けない日」
「今は書けない時」
だから別のことをしよう、という有意義な提案を『逃げ』の一言で片づけてしまうのはあまりにも勿体ない。
アラサーになって私はようやく「時間が解決してくれるよ」という言葉のもつ本当の意味を知ったのだ。
ただじっと待つだけで解決する問題も、無いことはない。
勿論私達を取り囲んでいる厄介事の全てが、そんな風に単純な訳ではないけれども。

「スランプを抜け出す方法って、何かあるかなぁ」と首を傾げている私が今回お話するのは、徒川流『なるべくスランプにならない方法』だ。
風邪を予防する、みたいな感覚で、スランプを予防する『物書き健康法』について、伝授しようと思っている。

それはズバリ、新陳代謝。
あらかじめ言っておくと、別に新手の健康商法でも何でもない。
物書きとして、一人の人間として、いらないものを排出し、必要なものを取り入れる為の『生理現象』だ。
これをスムーズに行う為に私が行っている、ちょっとした『儀式』のようなものがある。

一つ、顔を洗うこと。
寝起きは勿論、朝の洗顔を済ませた後でもすっぴんだったら、水あるいはぬるめのお湯でジャバジャバやる。乾燥が気になる季節だったら化粧水も多めにつけて、心身ともにつるぴかになるのが良い。

二つ、歯を磨くこと。
私はどうも緊張すると無意識に歯を食いしばる癖があるらしく、歯科医に行くとマウスピースをすすめられたりするぐらいだ(ちょっと怖いしお値段も張りそうなので、それとなく断っているが)。
そんな状態なので、「何となく歯茎がだるい」「むずむずする」という現象が割と頻繁に起こる。そういう時にする歯磨きが気持ち良いのなんのって!
ちなみに歯磨き粉は、ちょっと奮発して歯周病予防効果のあるタイプを使っている。それにかえてから、歯茎のコンディションが大分良くなった。

この二つを済ませると大体すっきりさっぱり気持ちが良くなって、「よし、書くぞー!」という気持ちがめらめら燃え上がってくるのを感じる。
そうしたら後はパソコンに向かうだけだ。できるだけ楽な格好で。でも冷えは厳禁。

要は、身体的ストレスをなるべく軽減し、頭の中を空っぽにするのが良いのではないかと思う。
時間がとれる時は、三十分~一時間の軽いウォーキングや、浴槽に湯をはっての本格的な入浴もオススメだ。
その間にリラックスしながら、作品に対する妄想を刺激する音楽でも聞けたら完璧だろう。
貴方はとてもゆったりとした気持ちで執筆にのぞめる筈だ。

逆に私から警告を発したいパターンがある。
例えば仕事やプライベートがものすごく多忙だったり、あるいは精神的に堪える出来事があったりして、心が疲弊している時。
「もう布団から出たくない……」
「風呂入る時間があったら寝たい……」
その欲求に身を任せた時の私は、必ず後で後悔した。
翌朝――というか次の日、もれなく身体がだるいのである。やる気がおきないのである。
これがいわゆる典型的『赤信号』パターンだ。

こんな風に思うのは私だけかもしれないし、本当にもっとしんどい修羅場をくぐっている人には「何甘っちょろいことぬかしとんじゃワレェ」とひっぱたかれそうな気がするので無理強いはしない。
だけど、もし眠りに落ちる前にこの話が頭をよぎって、尚且つ嫌な予感がしたのなら、思い切って布団から起き上がることができるかどうか試して欲しい。
起き上がることができたら、浴槽に湯をはってみよう。
肌質にもよるので一概には言えないけれど、私は毎晩シャンプーをする派だ。
専用のコームで頭皮をがしがしマッサージすると、サイコーに気持ちがいい。

と、ここでタイトルに帰結するわけだ。
『新陳代謝』とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わること。
そしてこれは、生命維持に必要不可欠なものであるらしい。
日常で発生した諸々のストレス、体調不良に天気の良し悪し。
嫌だなーと感じるものをまるっと受け入れて発散することと、自分の心情を吐露してものを書くことは、そういえば少し似ている気がする。

スランプというものが、もし仮に新陳代謝が滞った状態だと仮定するならば、『スランプ解消法』だって自ずと導き出せるというものだ。
答えは簡単。『デトックス』ですよ、奥さん。
さぁ、貴方も今から老廃物、ゴシゴシッとこそぎ落してみませんか?

あとがき

実感と体験の元にお送りした今回の記事ですが、振り返ってみると、ワイドショーのオマケについてくるちょっと胡散臭い健康番組みたいになってしまったかもしれません。
しかしながら、「これ本物だから! 本当に効くから!」と近所のおばちゃんみたいなノリですすめさせて頂きます。
いいですよ、デトックス。何となくちょっと痩せたような気もするし(きっと気のせい)。

書けなくなると、苦しいですよね。落ち込みますよね。締切があったりする日には、焦って焦って気が気じゃないですよね。
でもどうか自分を責めず、追い込まず。マイペースでいきましょう。
何かに追われて書いた文章は、やはり何かに追われたようにせかせかとした、味気ない物語になってしまうと思います。

時には自分を甘やかして。でも同じくらい叱咤して。
一緒に乗り越えていこうじゃありませんか。
峠を越えたらきっと、心臓も肺も強くなっていると思いますよ。

たまごライター:徒川ニナ
writer_nina_1001987年生まれの静岡県民。自分の書いた文章を一人でも多くの人に読んでもらうべく活動中です。守備範囲は純文学からラノベまで浅く広く。時にエッセイも嗜みます。音として美しい日本語を日々研究中。Twitter:@adagawa_n

 - スランプの抜け出し方

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