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【スランプの抜け出し方】取扱説明書はだいじ。/山田まる

      2017/06/07

【スランプの抜け出し方】取扱説明書はだいじ。/山田まる

今回のコラムのお題は、「スランプの脱け出し方」である。
どうしたらスランプから抜け出せるのか、なんていうのは、きっとクリエイターならば誰しもが知りたい秘訣だろう。
まるは前に「執筆をする上であると便利なもの」というお題のコラムで、自分のやる気の取り扱い説明書を作っておくと便利だ、という話をしたと思う。
その「取扱い説明書」こそが、スランプに陥った際の自分を助けてくれるとっかかりになると思う。
が、ここで大事なのは。
あくまでまるにわかるのは「まるの取り扱い説明書」なので。
果たしてそこに書いてある対処法が他のモジカキさんにあてはまるかどうかは、だいぶ怪しい。
なので、試してみるのは自由だけれども、自己責任でどうぞ!
試してみて効かなかった場合の苦情は受付けないよ!

と、散々保身に走った前振りをした上で、「まるの取り扱い説明書」をちょろっと紹介してみよう。
まずはまるによくある症状がこちら。

①なんかしっくり来ねえ。
②なんか書く気がしねえ。
③書くよりしたいことがある(`・ω・´)
④おそらきれい
だいたいこの四つである。
で、これまでの経験上、大体こういう状況に落ちいる原因は決まっている。
一つずつ紐解いてみよう。

①なんかしっくり来ねえ。

書いても書いても、どうもしっくり来ない。
文字数はどんどこ埋まっていくのだけれども、数分後には「コレジャナイ感」に襲われて筆が止まり、これまで書いた分をずばばっと消すハメになる。
大体こういう症状が出るときの原因は、まるの場合「今書いているシーン」ではなく、「その直前のシーン」にあることが多い。
特に多いのが、「直前にこれは書きたいと思っていたお気に入りのシーン」がある時だ。
「書きたい」と思っていたシーンをノリノリで書き終えた後、その続きを書こうとして筆が止まるのである。一応頭の中では、続きとしてどういう展開が来るのか、というのはしっかり決まっている。しっかり決まっているのに、どうも続きが「自然」にならない。
うまくこう、物語が流れないのだ。
そういう時、まさか原因が「すらすら書けたお気に入りのシーン」の方にあるとは気づきにくい。まるにしても、それに気づいたのは何度か同じような症状を体験してからのことだった。ふと気づいたら、大体そういう時のまるはうんうん唸りながら悩み、どうしたら解決できるかと文章を弄繰り回し、結果として「すらすら書けたお気に入りのシーン」に手を入れてしまっていることが多かったのだ。
おそらく「すらすら書けるお気に入りのシーン」というのは、「お気に入り」故に力が入り過ぎて、実際に筆の赴くままに書いてしまうと物語全体の流れから浮いてしまいがちなんだと思う。それ故に、そのシーンから元のテンションに戻そうとした時に物語の流れや、文章のリズムに歪が生じ、手が止まってしまっているのだと自分では思っている。
それに気づいてからは、そういう「しっくりこない」というスランプが上手く乗り越えられるようになった――…わけもなく。今度は原因に上手く対処するための戦いが始まるのである。「お気に入りのシーン」だから出来れば削りたくないし、表現だって変えたくない。でも、そこを調整しない限り物語が上手く流れないのもわかっている。なので、今度は「お気に入りのシーン」をどう調整するか、という戦いが始まるのである。

②なんか書く気がしねえ。

まるの場合、この症状が出るときの原因は二種類ある。
まず一つ目は、「書く内容が実は上手くまとまってない」場合。
「書きたいシーン」、「書きたいエピソード」は頭の中に浮かんでいるのに、どうも筆がノらなくて書く気が起きない時は、実は頭の中に思い浮かんでいるネタに欠陥が潜んでいることが多い。実際に書き始めると、「あれ? ここ矛盾してね?」「この流れからあの流れに持っていくにはパーツが足りてね?」となるのである。
そういう時は、無意識のうちに「まだ準備が出来てないよ!」「パーツ足りてないから今書こうとしても無駄だよ!」というストップがかかっているために、表面上は「書くネタは決まってるのに何故か書く気が起きない」という状態に陥るのである。
この「何故か」というのが一番厄介だ。
原因が自分でもわかっていないから、なかなか解決できない。
自分では「書ける準備が整ってる」と思っているのに書けないから、余計にイラッと来る。
なので、こういう時は書こうと思っているネタを実際に手を動かして整理してみるのが一番だ。箇条書きでも構わないので、プロットを作るのである。
手書きでも良いし、メモでも構わない。
そこに、「書きたいと思ってたエピソード」を整理していってみる。
そうすると大体穴が見つかる。
ここまでくると、後は穴を埋めるだけである。
二つ目の場合は、一つ目の症状とは逆だったりする。
頭の中で思い浮かんでいるエピソードに、どうもパーツが足りていないのである。
足りていないのが自分でもわかっているので、書く気がしない。
パーツが足りてないのがわかっているので、どうせ途中で詰まるのがわかっているからだ。
が。
実はこのパーツ、脳内で考えているときは「めっちゃでっかいパーツ」のように認識しているのだけれども、実際に書いてみると意外とあっさり埋まったりする。
筆の勢いでべべべッと書けてしまうのだ。
「案ずるより産むが安し」ということわざの通りである。
なので、なんかパーツが足りねえ、と思い悩んでいるときは、いっそ手を動かし始めた方が早かったりもする。

③書くよりもしたいことがある(`・ω・´)

そっちを楽しもう(まがお)
例えばまるの場合それは友達と出掛けることだったり、ゲームだったり、レース編みだったりするわけなのだが。
それはそれで楽しめば良いと思うのである。
例えばまるは、一、二年ほど「人に見せるための作品」をほとんど書いていなかった時期がある。その時にしていたことといえば、ネトゲで戯れ、身内に見せることだけを前提にしたゲーム内小説を書き殴っていた感じである。フォロワーをモデルにしたキャラで聖杯戦争起こした謎の予告編を作ったり、見に行った映画で感動したアクションシーンを文字で書いたらどうなるのか、をそのシーンだけ切りぬいて書いたりしていた。
そういった時間が果たして無駄だったか、というと、そうじゃないんじゃないかな、とまるは思う。
今まるが書いている「おっさんがびじょ。」という作品は、ネトゲによく似た異世界が舞台のファンタジー小説だ。その世界観はその当時まるが遊んでいたネトゲをモデルにしている。
なので、自分の世界を広げて、書ける内容を広げる、という意味で、執筆活動以外に興味が広がる時期はあっても良いし、それはきっと悪いことではないと思う。

④おそらきれい

精神的になんらかの深いショックを受けてヤバいのでひたすら寝る。
2、3日布団に籠ってひたすら眠り続けると復活する。

こんな感じである。
スランプの脱け出し方で一番大事なのは、「スランプだ!書けない!どうしよう!」ではなく、自分がどうして書けないのか、その時の原因をはっきりさせることなんんじゃないかな、とまるは思っている。そうやって分析していくと、「スランプだから書けない」のではなくなんらかの原因が見えてきて、その原因を解決すれば書けるようになるのだ。
その原因の解決がまた難しかったりもするのだけど!
でも、「スランプ」というよくわからない見えない敵と戦うよりは、きっとまだ相手にしやすいと思う。
そんなわけで、やっぱりまるは「自分のモジカキとしての取扱い説明書」を作ってみることをおススメする。

あとがき

なんかもう言いたいことは全部本文に書きまくったような気がしてならない。
そのうち機会があったら、実際にまるが煮詰まって右往左往しているときの文章の変化の感じだったり、原因とそれを解決するための取り組み、的な流れをご紹介できても面白いかもしれないですね(*´д`*)

たまごライター:山田まる
writer_maru_100南国産の文字書き。「山田まる」として趣味で書きつつ、別名義で商業ライター。ゲームシナリオ、ドラマCD、WebSSやら雑誌用SS、舞台台本までわりと何でも屋。今度「山田まる」名義で本が出る。Twitter:@maru_yamada

 - スランプの抜け出し方

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